2012年7月7日土曜日

body odor


Illustrated by Kazuhiro Kawakita


 bodyは「身体」で、odorは「臭気」だから、body odorは「体臭」。カタカナ読みは「ボディ・オウダー」。「体臭」という日本語のニュアンスと同じで、unpleasant odor(不快な臭気)を指すことが多い。その辺を強調する米俗語が、body odorの頭文字を取ったBO(発音はビー・オウ)。問題になるのは、bad breath(口臭)、underarm odor(わきが)、foot odor (足の臭い)だ。
 “Odor-Eaters”(オドイーター)ブランドの米消臭剤メーカー、コーム社の最近の調査によると、他人の体臭が気になっても、半数以上(59%)の人は言い出せないという。職場の同僚の口臭を注意すると回答したのは20%、わきがについては12%、足の臭いは9%と激減する。“Don’t exhale. Think you have bad breath?”(息を吐くな。口がクサいじゃないか)などと言える人は、よほどの心臓。単刀直入のアメリカ人でも、body odorについての会話は〝タブー〟というわけ。
 だが、内心はどう思っているのか?ある化粧品メーカーの調査によると、6割以上の男女が「相手に興ざめする一番の要因は体臭」と答えている。さらに、男性の47%、女性の41%が、「口のクサい相手とは2度とデートはしない」と回答。とくに、男性の42%は、「相手の女性がタバコを吸うと分かれば、デートは断る」という。デートの相手は、“So clean, so cute.”(清潔なほどかわいい)。
 body odorは、汗とともに皮膚から分泌される脂質が酸化し、雑菌が繁殖するのが主な原因だが、人により個人差が大きい。そこでdeodorant(防臭剤・消臭剤)となるが、de-(取り除く)odor(臭気)-ant(~するもの)で、実際は香水がほとんど。体臭を根本的に改善するには、lifestyle(生活様式)を変える以外にない。健康アドバイザーが薦めるのは、まず第1にbathing(入浴)。毎日入浴して肌を清潔に保つ。第2にclothing(服装)。とくに汗かきの人は通気性のよい服を着て、まめに洗濯する。ここまでは当たり前のことだ。
 実は、体臭に最も影響を与えるのはdietary(食事)。“What comes out of your body reflects what you put in.”(身体から出るものは、摂り入れたものを反映する)ということから、肉食は体臭の第1の原因。ABCニュース(2007年8月2日付)の“Study Says Vegans Find Meats Eaters Sexually Repulsive”(研究によると菜食主義者にとって肉食者は性的嫌悪の的)という記事では、vegans(厳格なベジタリアン)の多くがmeat eaters(肉食者)に対して、“Their body odor is pungent. Their sweat is extremely smelly. Vegetarian people are not so smelly.”(かれらの体臭は強烈で、汗はとてもクサい。菜食の人はそれほど臭いがしない)と感じているそうだ。クサいのは真っ平ごめんで、“Vegansexuals do it with each other.”(〝菜食主義性愛者〟は似たもの同士がベッドを共にする)という。The Sankei Shimbun(September 2 2007)「グローバル・English」はこちらへ