2012年2月28日火曜日

cloud computing


Illustrated by Kazuhiro Kawakita


cloudは「雲」のことだが、ここでは比ゆ的にinternetを指す。1990年代以来、パソコンが急速に大衆化し、インターネットは今や全世界を包み込む巨大なコンピューターの〝集積回路〟に成長、そのイメージはまさに、モクモクと発達する「雲」だ。computingは「コンピューターの利用」。そこで、cloud computingは「インターネットでのコンピューター技術の利用」。カタカナ読みは「クラウド・コンピューティング」。
これだけでは何とも〝雲をつかむ〟ような話だが、英・タイムズ(2008年5月5日付)の説明によると、“The concept is that vast computing resources will reside somewhere out there in the ether (rather than in your computer room) and we’ll connect to them and use them as needed.”(その考え方は、コンピューターのリソースが、あなたのコンピューターではなくネット上のどこかにあり、われわれは必要に応じて、そこへ接続して利用するということ)。つまり、cloud computingとは、ユーザーがネットを通じてどんなプログラムでも一時的に〝レンタル〟、高度な計算からデータの検索、ゲームなどのコンピューティング・サービスを受ける仕組みであるといえる。
“Computing Heads for the Clouds”(コンピューティングは〝雲〟に向かう=ビジネスウィーク)は、新たなトレンドで、IBM、Yahoo!、Googleなどがいっせいに事業化に乗り出している。
中でも最近注目を集めているのがMicrosoft。PCワールド(2008年8月4日付)は、“Cloud Computing, Microsoft’s Midori, and the End of Windows”(クラウド・コンピューティング、マイクロソフトの〝ミドリ〟とウインドウズの終焉)と報じた。同社は、主流であるウインドウズの後継OSを模索している。その開発研究の1つが、コードネームで“Midori”と呼ばれるプロジェクトだ。実態はもちろん企業秘密で、容易にうかがい知れないが、“Microsoft intends the long-range OS to be ready for a virtualized, cloud-computing user base.”(マイクロソフトは長期的なOSとして、バーチャル化したクラウド・コンピューティングのユーザー・ベースでの対応を目指している)と述べている。
high-speedのブロードバンドが、世界の隅々にまで行き渡り名実ともにオンライン接続するとき、“The services are accessible anywhere in the world, with the Cloud appearing as a single point of access for all the computing needs of consumers.”(消費者が必要とするコンピューティング・サービスは、どのアクセスポイントからでも〝雲〟の中に入ることができ、世界中のどこでも提供される)という夢の実現に期待はふくらむ。だが、“A promise is a cloud, fulfillment is rain.”(約束は雲のようなもので、結果はどしゃ降り)ということもあると、言い添えておく。The Sankei Shimbun(August 24 2008)

2012年2月27日月曜日

affair


Illustrated by Kazuhiro Kawakita


 affairの語源は、フランス語の“à faire”(to do)で「すること」だが、何をするかで「仕事」「用事」「個人的な出来事」「事件」など様々な意味が生じる。ここでは、“a romantic and sexual relationship, sometimes one of brief duration, between two people who are not married to each other”(アメリカン・ヘリテージ辞書)で、「結婚していない男女間の一時的な恋愛関係」。「情事」などと気取って訳す場合もあるが、早い話が「浮気」「不倫」のこと。不倫にはadultery(姦通)という古めかしい言い方もあり、古今東西尽きることはないが、最近のトレンドは、著名人がメディアに不倫を暴露され、醜態を演じることだ。
 2008年8月9日付のニューヨーク・タイムズは、“Edwards Admits to Affair in 2006”(エドワーズが2006年の不倫を認める)と報じた。これは、民主党の元上院議員ジョン・エドワーズ氏のこと。2004年の大統領選挙では民主党の副大統領候補になり、今年の大統領選挙でも候補を争った。その期間中に妻の乳がんの再発を発表、キャンペーンの続行を宣言し、多くの同情を誘った。だが、その裏で選挙運動のビデオ撮影者の女性と関係を持ち、女性が出産したことで、affairが露見。エドワーズ氏は否定し続けたが、“I told my wife that I had a liaison with another woman. I was and am ashamed of my conduct.”(妻に他の女と関係したと告白した。自分の行動を以前も今も恥じている)との声明を発表した。
 ワシントンポストのブログに寄せられた意見には、“I always felt the senator was a fake.”(いつも上院議員が食わせ者だと思っていた)から“He is only human, not a GOD.”(彼も人間で神様じゃない)、“He is only a DOG, not a GOD.”(やつは神様じゃないどころか、犬並みだ)―など批判が集まった。
 さて、アメリカ社会を揺るがしたのが、1998年1月に発覚したクリントン元大統領とホワイトハウス元研修生モニカ・ルインスキーさんとの不倫騒動。大統領は最初、不倫について全面否定。だが、その後、特別検察官の捜査で2人の関係の細部が暴露され、oral sexやtelephone sexをしていたことが明るみに出た。大統領はついに“"I did have a relationship with Miss Lewinsky that was not appropriate.”(ルインスキーさんと不適切な関係があった)と認め、偽証罪の疑いで弾劾裁判に掛けられたのである。
 結局のところ、affairの本質はextramarital sex(婚外セックス)というだけで、その現実にはとくにロマンチックなものがあるわけではない。
「ユートピア」の著者、トマス・モアは言う。“Romantic love is an illusion. Most of us discover this truth at the end of a love affair.”(ロマンチックな愛など幻想だ。われわれのほとんどが、情事の終わりにこの真実を発見する)The Sankei Shimbun (August 31 2008)

rap


Illustrated by Kazuhiro Kawakita


 rapはカタカナ読みで「ラップ」。ヒップホップの1つであるrap music(ラップ・ミュージック)の略。言語学者のジニーバ・スミザマン女史の著書“Black Talk”(「黒人の話し言葉」1994年)によると、talk-singing(話すように歌う)という“Black verbal tradition”(黒人言葉の伝統)に根ざした音楽と定義。その上で「失業と貧困、抑圧に対する同時代の黒人の答えだ」という。ラップ・ミュージシャンはrapper。
 民主党のバラック・オバマは、2008年の大統領選挙で当選し史上初の黒人大統領となったが、黒人ラッパーたちは選挙の前からいっせいに“Pro-Obama rap song”(オバマ応援歌)を歌い出した。
 ワシントンポスト(2008年8月1日付)は“Rapper’s Shout-Outs Make Obama Skip a Beat”(ラッパーの叫び声にオバマがドキッ)と題する記事で、その辺の事情を伝えている。
 ニューヨーク・ブルックリン出身のジョエル・オーティズは、“Memories / Letter to Obama”(思い出、オバマへの手紙)という曲で、社会問題について語った後、“It’s time for a change, and that change is Obama. Dear future president, I hope you heard this letter”(今や変革の時。その変革こそオバマ。未来の大統領よ、この手紙を聞いてくれたと思う)と歌う。また、同じブルックリン出身のナズは、“Yes, we can change the world.”(そうだ、われわれは世界を変えることができる)というオバマ氏の主張に共鳴、“Black President”(黒人大統領)で、“America surprised us and let a black man guide us.”(アメリカがみんなを驚かせた。黒人がみんなを率いるのさ:過去形に注意)と歌った。
 ここまでは普通。オバマ氏をドキッとさせたのは、同氏の地元、イリノイ州出身のリュダクリスが歌う“Politics”(政治)だ。その中で共和党の大統領候補のジョン・マケイン上院議員について、“McCain doesn’t belong in any chair unless he’s paralyzed.”(マケインは麻痺しない限り、座る椅子はないぜ=つまり車椅子以外は)とマケイン氏の〝高齢〟を揶揄。さらに、オバマ氏の対抗馬だったヒラリー・クリントン上院議員を、“Hillary hated on you, so that bitch is irrelevant.”(ヒラリーはあんた=オバマ氏を憎んでいた。だから、あんな〝あばずれ〟はお呼びじゃない)と非難した。オバマ氏はリュダクリスのファンだったが、その“毒気”ぶりに、広報担当を通じて「こんな歌詞を作って恥じるべきだ」とコメントを出した。
 文化史家ローレンス・レビン著“Black Culture and Black Consciousness”(「黒人文化と黒人意識」1977年)によると、rapの淵源となった黒人のtalk-singingは、奴隷制時代の黒人の即興歌にさかのぼり、彼らは日ごろ白人の前では口にできない心の本音を歌に託したという。偉大なラッパー、ジェイ・Zはこう言う。“I rock with Obama.”(おれはオバマといっしょにノッてみるさ)。The Sankei shimbun (September 7 2008) 「グローバル・English」はこちらへ

2012年2月23日木曜日

empathy


Illustrated by Kazuhiro Kawakita


 empathyの語源は、19 世紀に生まれたドイツ語の美学・心理学用語Einfühlung。einは英語のin(中)で、fühlungはfeeling(感情)に相当し、日本語訳は「感情移入」または「共感」。これが、英訳されたときには、ギリシャ語系のem(中)という接頭辞とpathos(パトス)に由来する-pathyに置き換えられた。カタカナ読みは「エンパシー」。
 この言葉は、アメリカン・ヘリテージ辞書によると、“Identification with and understanding of another’s situation, feelings, and motives”(他人の境遇、感情、動機を自分のことのように認識、理解すること)と定義される。
 民主党の大統領候補バラック・オバマ氏は、大統領になろうとした動機を“the basic idea of empathy”と説明。“If we see somebody down and out, we care for them.”(誰かが転落し、落ちこぼれるのを見れば、面倒をみたいと思う)と語った。オバマ氏はこの思いを母親から受け継いだという。“She said, imagine standing in their shoes. Imagine looking through their eyes.”(彼女は、人の身になってみなさい、彼らの目を通して見てごらん、と言った)。
 ところで、クリントン元大統領が1992年4月、まだ民主党の大統領候補を目指していたころ、エイズ患者らに関して“I feel your pain.”(あなたの痛みを感じる)と述べ、その後この言葉は同情を示す流行語になった。empathyはさらに、自然な感情を越えて哲学的、宗教的な色彩を帯びる。
 オバマ氏は、黒人に対する人種的偏見と戦った公民権運動指導者キング牧師(1929~68)の〝後継者〟を自負し、自身の演説にも頻繁に牧師の言葉を引用してきた。今年1月のキング牧師の日には、ゆかりのジョージア州アトランタ市のバプティスト教会で演説。その中で“empathy deficit”(共感の欠如)について、“an inability to recognize ourselves in one another; to understand that we are our brother’s keeper; we are our sister’s keeper; that, in the words of Dr. King, we are all tied together in a single garment of destiny.”(お互いを認めることができないこと。われわれが兄弟・姉妹の支えとなることが理解できないこと。キング博士の言葉を借りれば、「われわれは運命という覆いの中でみな結ばれている」ことが理解できないこと)と説明した。
 だが、オバマ氏のempathyに疑問を投げかける声もある。クリスチャン・サイエンス・モニター(2008年8月28日付)は、“A president, not a savior”(大統領であって救済者ではない)というケイトー研究所のジーン・ヒーリー副所長の寄稿文を掲載。ヒーリー氏は、“noble sentiment”(高貴な感情)としながらも、大統領は“Empath-in-Chief”(最高の共感者?)ではなく、合衆国憲法を護持する“Commander in Chief”(最高司令官)だと述べている。The Sankei Shimbun (September 14 2008)「グローバル・English」はこちらへ

2012年2月22日水曜日

Money talks


Illustrated by Kazuhiro Kawakita


 moneyは「お金」でtalkは「話す」。“Money talks.”は「お金がモノを言う」という格言。カタカナ読みは「マニー・トークス」。日本のことわざでは「地獄の沙汰も金次第」というが、英語では“Money makes dogs dance.”(金は犬を踊らせる)などがこれに近い。
 2008年の米大統領選挙でも、Money talked。ニューヨーク・タイムズ(2008年9月5日付)は、“At McCain’s Convention, Big Money Still Talks”(マケインの大会で、大金がなおモノを言う)と報じた。共和党のマケイン上院議員が大統領候補に選出された党大会には、健康・医療品メーカー、ジョンソン・エンド・ジョンソンの跡継ぎで、億万長者のロバート・ウッド・ジョンソン4世がskybox(スカイボックス)に陣取り、一部始終を見守った。ジョンソン氏は、ブッシュ大統領の選挙の際も大きな役割を果たすなど、長年に渡る共和党のfat cat(大口献金者)。“For all of Mr. McCain’s efforts to purge the influence of money in politics, the big donors still wielded sizable influence over this convention.”(政治への金の影響を除こうとするマケイン氏の努力にかかわらず、大口の献金者がこの大会にかなりの影響を及ぼした)と皮肉った。
だが、政治献金の〝集金力〟では、ライバルの民主党大統領候補のオバマ上院議員が圧倒的に勝っていた。ロサンゼルス・タイムズ(2008年8月17日付)によると、“Obama fundraising total: $390 million”(オバマの資金調達、計3億9000万㌦)と報じた。これは、大統領選に名乗りを上げてから7月までの数字。マケイン氏がこの時点までに〝稼いだ〟のは約1億5300万㌦という。オバマ氏の集金力の秘密は、インターネットでの草の根キャンペーン。15㌦からの小額献金も受け付けたので、献金者は200万人以上になったという。それで公的資金の助成も断った。
 一方、ウォールストリート・ジャーナル(9月4日付)は、“McCain Top Fund-Raisers Set New Target”と報じた。fund-raiserは「資金調達者」で、マケイン氏の資金調達担当は新たな目標額を、選挙までの残り2カ月間で1億㌦と設定。マケイン氏はこれまで7500万㌦を調達、さらに公的資金8500万㌦を受けた。その後の運動資金は締めて2億6000万㌦になる、と試算した。これに対し、オバマ氏の総資金の目標額は4億8000万㌦。そして、選挙の結果はオバマ氏に上がったわけ。
 だが、こんな大金がいったい何に使われたのか?その大半は宣伝費。候補者について、ほとんどの有権者はメディアを通じて情報を得る以外にない。だから、視聴率の高いテレビ番組の広告スロットを買い取り、自己宣伝をするのが最も効果的というわけ。また、激戦になれば、相手の悪口を言いまくる“negative campaign”もメディアを通じて派手に行われる。とにかく、集会で大声を出すだけではダメ。みんなに聞いてもらうには、Money talks! The sankei Shimbun (September 21 2008)

2012年2月5日日曜日

greed


Illustrated by Kazuhiro Kawakita

 greedは「貪欲」という名詞。カタカナ読みは「グリード」。語源的にはgreedy(貪欲な)という形容詞が先に生まれた。“He is greedy.”(やつは欲張りだ)などという。アメリカン・ヘリテージ辞書には、“An excessive desire to acquire or possess more than what one needs or deserves, especially with respect to material wealth.”(自分の必要や、受け取る値打ち以上に欲しがり、所有したがることで、とくに物質的富についていう)と定義。つまり、カネ儲けへの貪欲な執念。
 AP通信(2008年9月16日)は、“Republican presidential candidate John McCain says Wall Street’s financial turmoil is the result of unchecked corporate greed.”(共和党の大統領候補ジョン・マケイン氏は、ウォール街の金融の混乱は、野放しにされた企業の貪欲の結果であるという)と報じた。前日の15日には、米大手証券のリーマン・ブラザーズが経営破綻した。いわゆる、住宅バブル崩壊よる一連の金融危機の発端であるが、マケイン氏は、バブルに乗じてボロ儲けを狙った金融機関の姿勢を厳しく批判。“We’ re going to put an end to the reckless conduct, corruption and unbridled greed that has caused the crisis on Wall Street.”(ウォール街の危機の原因となった向こう見ずな行動と腐敗、制御のきかない貪欲に終止符を打つ)と述べた。
 greedは、カトック教では、“one of the seven deadly sins”(7つの大罪の1つ)とされ、キリスト教が浸透する米国社会では〝悪徳〟とみなされる。けれども、その一方で、“The business of America is business”(アメリカの本業はビジネス)と、クーリッジ大統領(1872~1933)が言ったように、ビジネスに最大の価値が置かれ、市場での競争に打ち勝って金持ちになることが、最高のアメリカン・ドリームとみなされる。
 そこで、「カネを儲けて何が悪い」という反論がアメリカには根強くはびこる。その中心地がウォール街だ。オリバー・ストン監督の映画、“Wall Street”(1987)でマイケル・ダグラス扮する会社乗っ取り屋のゲッコーは熱弁を振るう。“Greed, for lack of a better word, is good. Greed is right. Greed works.”(ほかによい言葉がないが、貪欲は善だ。貪欲は正しい。貪欲は原動力だ)これは、一攫千金を狙って、この街にやって来る連中の本音であり、昔も今も変わることはないようだ。
 新約聖書はこう戒めている。“For the love of money is the root of all evil: which while some coveted after, they have erred from the faith, and pierced themselves through with many sorrows.”(Timothy 6:10, Kings James Version)つまり、拝金主義は諸悪の根源である。貪欲に金を追い求めて、信仰を誤る者は、最後には自らを刺し貫いて、痛い目を見るのだ。まさに、その言葉通りの現実を目の当りにしている。The Sankei Shimbun(September 28 2008)

blame game


Illustrated by Kazuhiro Kawakita


 blameは「非難する」「責める」という動詞で、名詞としても使う。gameは「ゲーム」。blame gameは「非難合戦」「非難の応酬」のこと。カタカナ読みは「ブレイム・ゲイム」。gameだから、その前にplayを付けてplay the blame gameとすると、「責任のなすり合いをする」。
 ロイター通信(2008年9月18日付)は、“Wall St. meltdown triggers blame game in Washington”(ウォール街の〝暴落〟が、ワシントンで非難合戦の引き金に)と報じた。“This is a wholly owned problem in terms of its creation by the failed Bush policy, their anything-goes approach to our economy.”(これは、それを創り出したという意味では、すべてブッシュ政策の失敗によるもので、経済に対する〝何でもあり〟のやり方の結果だ)と、民主党のペロシ米議会下院議長はブッシュ政権を非難。金融市場の大混乱の原因は、共和党政権が証券・銀行業務の〝垣根〟を撤廃したうえに、金融商品を無制限に認可するなど、過剰な規制緩和を進めたためだと批判、民主党には責任はない、と強調した。
 連邦準備制度理事会(FRB)は、混乱を収束させるために、経営難に陥った保険最大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に約850億㌦の融資を決定したが、これに対しては民主・共和両党から非難が集中した。共和党大統領候補のマケイン上院議員は、混乱の責任は証券取引委員会(SEC)のコックス委員長にあると名指しして、“I would fire him.”(私ならば彼を首にする)と言い放った。
 コラムニストのウイリアム・サファイア氏によると、blame gameの言葉を最初に広めたのはレーガン大統領で、1982年10月14日にテレビ演説で使用。“The pounding economic hangover America is suffering from didn’t come about overnight, and there’s no single, instant cure. In recent weeks, a lot of people have been playing what I call the blame game.”(アメリカが陥っているガンガンする経済の二日酔いは、一夜にして生まれたものではなく、一回ですぐになおる治療法はない。ここ数週間、多くの人が、私が呼ぶところの〝非難合戦〟を繰り広げている)と述べた。
 blame gameの本質は、「悪いのは、こいつ」とpoint the finger at(指差す)ことで、結局はlooking for scapegoats(スケープゴート探し)。 だから、finger pointingとも言える。
 こうした風潮に対して、理性に立ち戻れ、との呼びかけは強い。共和党のボンド上院議員(ミズーリ州)は、“This is not the time to point fingers. The American people want solutions. We have to instill confidence in the public.”(責任をなすりあっている時ではない。アメリカ国民は解決策を求めている。大衆に信頼を植え付けねばならないのだ)。The Sankei Shimbun(October 5 2008)
Cain: 'Stop the blame game'
By: Mackenzie Weinger
January 24, 2012 11:51 PM EST
Herman Cain called for President Barack Obama to “stop the blame game” and said Washington needs “common-sense solutions” to fix the economy in his response to the State of the Union address Tuesday night.
The former GOP presidential contender and pizza executive rejected Obama’s “well-scripted rhetoric” in the second Tea Party Express speech delivered following the State of the Union. The speech was streamed live on the tea-party group’s website and and offered a different take than the official rebuttal delivered by Indiana Gov. Mitch Daniels.
“With all due respect to the president, some of us are not stupid,” Cain said. “The state of the union is not good. We want common-sense solutions. That’s how we do it outside of Washington, and we happen to believe we need more common-sense solutions inside of Washington.”
Cain criticized the president’s address as “a hodgepodge of little ideas.”
The time has come, Cain said, for a revolution at the ballot box.
Cain also assumed the mantle of the tea-party movement as he seeks to build a movement for his ideas outside of electoral politics. He has not endorsed a specific candidate in the race, fearing that would alienate supporters, instead backing “the people.”
“We the people are coming,” he said. “That’s the tea party message to Washington, the president and his administration. We the people are coming and we know that we are up against Goliath. But this is why the tea-party movement will become not a single David trying to slay Goliath — we will be an army of Davids. The tea party movement is alive and well. And contrary to what media elites and the establishment want you to believe, it’s going to continue to define the political landscape.”
In the speech, the former businessman — who for a time led the Republican pack before quitting the race after allegations of sexual harassment and infidelity — emphasized the need for a balanced budget, a strong military and a fairer and simpler tax code. He also stressed energy independence. “Made in America is possible,” he said.
Cain also hit Obama for failing to address the national debt, which he dubbed a “national disgrace,” and called America’s economic growth in the last three years “anemic.” Obama’s health-care law must be repealed “because it was forced down our throats to begin with,” Cain said.
“We did not hear the real facts about our state of the union,” he said. “Facts don’t lie.”
Cain pointedly told Obama to “stop the class warfare” and asked him to “discourage your surrogates from making racial innuendoes.”
“Mr. President, most of all, stop the blame game,” he said.
Cain took several questions at the end of his address, focusing on the 2012 campaign and Stephen Colbert’s endorsement of his candidacy during the comedian’s mock presidential bid in South Carolina. Cain said Newt Gingrich has some “ifs” he needs to work out as a presidential candidate, such as some things in his congressional record, but that both Mitt Romney and Gingrich are “outstanding candidates.” Cain added that he plans to work more with Colbert in the future to encourage the youth vote.
But “the first revolution, you guessed it, is going to be the 9-9-9- revolution,” Cain said as he left the stage, referring the tax plan that former a centerpiece of his campaign.
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