2011年11月24日木曜日

mission


Illustrated by Kazuhiro Kawakita

missionは「使命」「任務」と訳される。語源は、キリスト教の布教団体が宣教師を海外へ派遣したことに由来、act of sending(送る行為)を意味する。カタカナ読みは「ミッション」。そこで、宇宙飛行ならばspace mission、軍隊の派遣ならばmilitary missionである。
7月20日は“moon landing mission”(月面着陸ミッション)の記念日。“On July 20, 1969, at 10: 56 p.m. ET, Apollo 11 astronaut Neil Armstrong stepped off the Eagle onto the surface of the moon.”(1969年7月20日、米東部時間の午後10時56分、アポロ11号の宇宙飛行士ニール・アームストロングは、着陸船イーグル号から月面に降り立った)。彼は言った、“That’ s one small step for man, one giant leap for mankind.”(それは1人の人間にとって小さな1歩だが、人類にとっては大きな飛躍である)。ここに、宇宙開発の歴史の新たなページが開かれた。
さて、オバマ大統領は、テロとの戦いの主戦場をイラクからアフガニスタンに移すことを決めた。ワシントンポスト(2009年7月2日付)は、“Marines Deploy on Major Mission”と報じた。marinesは、対テロ戦の主力部隊である海兵隊、deployは「配備する」。major missionは大規模な軍事ミッション。そのoperation(作戦)の内容は、約4000人の海兵隊員を南西部のヘルマンド川流域の渓谷に投入、イスラム原理主義勢力タリバンを掃討すること。この地域は、世界に流通するアヘンの約半分を生産、タリバンの重要な資金源になっており、ケシの栽培を撲滅するのが狙いだ。“The mission is the Marine’s largest operation since the 2004 invasion of Fallujah, Iraq.”(そのミッションは、海兵隊にとって2004年のイラク・ファルージャ侵攻以来の大規模作戦だ)という。
では、Iraq mission(イラクのミッション)はどうなったか?米軍の戦闘部隊が主要都市部から撤退を完了した2009年6月30日付のワシントンポストに、イラクのジャワド・ボラニ内相が、“Iraq: Mission Not Yet Accomplished”(イラクの主張:ミッションはいまだ達成せず)との論文を寄稿。その中で、米軍の撤退について“It is the beginning of a highly uncertain chapter in Iraqi democracy and self-governance.”(イラクの民主主義と自治にとってまったく不確実な章の始まりである)と将来に対する不安を吐露している。
ところで、われわれ1人ひとりにも人生というmissionがある。「かもめのジョナサン」の著者、リチャード・バック氏は、こう述べている。“Here is the test to find whether your mission on earth is finished. If you’re alive, it isn’t.”(この地球上におけるあなたのミッションが完了したかどうか、確かめるテストはこうだ。あなたが生きているとすれば、それはなお未完である)。Mission Accomplishedまで、闘いは続く。The Sankei Shimbun (July 20 2009)