2011年11月11日金曜日

clothesline


Illustrated by Kazuhiro Kawakita

 clothesは「衣服」で、lineは「紐」「ロープ」。clotheslineは、文字通りでは「衣服を掛けるロープ」だが、実は洗濯物を乾す「洗濯ロープ」「物干し綱」のこと。カタカナ読みは「クロウズライン」。
 アメリカでは物干し竿を使わず、昔はtwo poles(2本の支柱)の間にclotheslineを渡して洗濯物を干す習慣があった。ところが、電化が進んでclothes dryer(洗濯物乾燥機)が各家庭に普及し、さらに、住宅街やアパートメントなどに人々が集まって住むようになると、風にたなびく洗濯物をeyesore(目ざわり)と感じるようになり、コミュニティー全体で屋外での物干しを規制するようになった。
 ロイター通信(2009年11月18日付)の“U.S. Residents Fight for the Right to Hang Laundry”(洗濯物を干す権利を求めて闘うアメリカの住民)によると、米国では人口の約2割に当たる6000万人が集合住宅に住んでおり、その人たちの属する住宅協会の半分が、いわゆる“no hanging rule”(物干し禁止)を採用しているという。その理由として、“The consensus in most communities is that people don’t want to see everybody else’s laundry.”(大概のコミュニティーの総意は、みんな他人の洗濯物を見たくないということだ)。なるほど、それ自体は普通の感覚のようだが、実は、「景観を阻害」し貧乏臭く見えるので、不動産価格が下がるという思惑も働いているのだ。そこで、みんなで禁止することになるわけだが、その一方で規制に反発し、“Clothesline Liberty”(洗濯ロープの自由=2008年1月24日付ナショナル・ポストの社説の見出し)を唱える人々が出て来た。
 このところ、反発の高まりを受け、フロリダ、ユタ、メーン、バーモント、コロラド、ハワイの各州政府が、地域で物干しを禁止してはならない、という〝禁止の制限〟条例を相次いで可決した。
 地方紙のマーキュリー・ニューズ(2009年11月6日付)は、“Clotheslines Make a Comeback”(洗濯ロープが復活)と報じている。
 この復活を後押ししたのは、何といっても不況のさ中の節約マインド。“Clothes dryers are notorious energy hogs.”(洗濯物乾燥機は、名うてのエネルギー消費の〝豚〟)で、エネルギー省によると、2001年の家庭の電力消費の約6%を占めるという。屋外に干せば、ロープ1本わずか数ドルで、お天道様はタダ。しかも最大のアピール点は、“Zero greenhouse gas emissions per load”(洗濯物1回分で温室効果ガスはゼロ)。すなわち、乾燥機を使えば、1回分で約2キログラムの二酸化炭素が排出されるが、太陽の熱エネルギーだと、それがゼロというわけ。さらに、乾燥機を使わないから、“Laundry items don’t shrink but stay softer.”(洗濯物は縮まず、より柔らか)というメリットもある。難点は、“Risk of theft of clothes”(衣服盗難の危険性)。下着泥棒にはご用心!The Sankei Shimbun (December 7 2009)

Stolen panties prompt investigation in New Mexico

LAS CRUCES, N.M. (AP) — Campus police at New Mexico State University are investigating claims that a man came into a woman's yard and stole panties from her clothesline. She told officers she had hung several pairs of colored underwear, two bras and some of her son's shirts on the clothesline Saturday evening. She found her gate open Sunday morning and nine pairs of panties worth about $60 were gone. Oct 19, 2011