2011年12月24日土曜日

Toys for Tots


Illustrated by Kazuhiro Kawakita


 toyは「おもちゃ」でtotは「小さい子供」。Toys for Totsは「子供たちにおもちゃを」という意味。貧しい家庭の子供たちにクリスマス・プレゼントを贈る、United States Marine Corps Reserve(米海兵隊予備軍)の慈善事業を指す。カタカナ読みは「トイズフォトッツ」。
 Toys for Totsは、1947年にロサンゼルスで、ビル・ヘンドリクス少佐が地域の子供たちのために約5000個のおもちゃを集めたのが始まり。その後、海兵隊予備軍の事業として全米各地に広まった。
“The mission of the program is to collect new, unwrapped toys during October, November and December each year, and distribute those toys as Christmas gifts to needy children in the community in which the campaign is conducted.”(その使命は、毎年10・11・12月に包んでいない新品のおもちゃを集め、クリスマス・プレゼントとして、キャンペーンが行われる地域の恵まれない子供たちに配ることである)
 ところが、2008年の金融危機以降の大不況で、過去3年間に渡って恵まれない子供が増える一方、おもちゃの寄付は激減。Toys for Tots suffers donation shortageが続いている。2011年12月に入っても各地のToys for Totsの保管所は空きが目立し、関係者は声をからして寄付を呼びかけた。
 さて、米国では昔からクリスマスが近づくと、貧しい家庭の子供たちはサンタクロースに宛てて「うちにも来て」と手紙を書いた。だが、それらの行き着く先は、サンタではなく郵便局の宛先不明ボックス。1920年代に、その手紙を見たニューヨークの郵便局員たちが、金を貯めてプレゼントを買い、差出人の子供たちに届け始めたという。これは後に“Operation Santa Claus”(オペレーション・サンタクロース)と呼ばれ、人々の善意に支えられて全国に広がっていく。今では米国郵政公社(USPS)が、各地の郵便局で〝サンタ志願者〟を募集。サンタ宛の手紙を数通ずつ受け取ってプレゼントを用意し、子供たちに配るシステムが出来上がった。今年はイブまでに、ニューヨークだけで75万通の手紙が来ると見込んでいる。
 そこで、往年のジャズ&ポップ・シンガー、ペギー・リーと、ジャズの大御所、ナット・キング・コールの“Toys for Tots”をどうぞ。
 The joy of living is in the giving
  So let’s give lots of toys for tots
  Toys, toys, toys for tots.
  You can be a Santa if you will lend a hand.
  Yessirree, there never will be an empty stocking in the land.
(生きる喜びは与えることにある。
だから、子供たちにたくさんおもちゃをあげよう。トイズ、トイズ、トイズフォトッツ。
 あなたも手を差し伸べれば、サンタになれる。
 そうさ、この地に空っぽの靴下はなくなるだろう)The Sankei Simbun(December 21 2008, Update Dec 23 2011)「グローバル・English」はこちらへ