2013年5月3日金曜日

streaking 発祥はイギリスで命名はアメリカだ




 streakerの元の語はstreak。strike(ストライク、打つ)、stroke(ストローク、ひと打ち)と同じ語源で、筆でさっと描いた「線」を指す。転じて「稲妻」、動詞として「疾走する」、さらに公共の場を裸で駆けるストリーキング(streaking)に発展。streakerはstreakingをする人。
 2012年ロンドン五輪で、関係者が神経をとがらせる一方、メディアが密かに面白がっていたのがstreaking。
 英テレグラフ(2012年7月10日付)は、“London 2012 Olympics torch upstaged by streaker”(ロンドン2012年オリンピックの聖火はストリーカーに人気をさらわれる)と報じた。五輪の聖火リレーがロンドン西方のヘンリー・オン・テームズにさしかかったところ、その前方を造り物のトーチを掲げ、裸の背中に“Free Tibet” (チベットを解放せよ)と書いた男性のストリーカーが走り抜けて、公然わいせつ罪で逮捕された。
 ロンドンのイブニング・スタンダード(7月12日付)は、“The world deserves to see Britain's Olympic streak”(世界は英国五輪でストリーキングを見て当然)との記事を掲載。その中で、“An act that was first recorded in London in 1799, and named in the US in 1973, had gone global.”(1799年にロンドンで初めて記録され、1973年に米国でストリーキングと名付けられた行為は、世界に広まった)と解説している。英国が本家本元というわけだが、その中でもとりわけ有名なのは、この人。“Father-of-three Mark Roberts has streaked more than 500 times since 1993.”(子供3人の父親、マーク・ロバーツ氏は1993年以来500回以上ストリーキングを行って来た)。世界中の国際的なスポーツ大会に〝出場〟し、ギネスブックにもその名を連ねている。
 もっとも、ウェールズ・オンラインでは、五輪の注意事項に“STREAKERS BEWARE”(ストリーカー注意)として、ストリーキングは伝統とはいえ、面白がってやると最大2万ポンドの罰金が課せられる、と警告している。