2012年11月26日月曜日

prodigy Children are great imitators!

Illustrated by Kazuhiro Kawakita
カタカナ読みは「プラディジ」。語源は15世紀にさかのぼり、あっと驚くような兆候を指す。転じて「天才児」「神童」を意味する。child prodigyなどと、表現することもある。
 ニューヨーク・タイムズ(2012年10月31日付)は、“How do you raise a prodigy?”(どのように神童を育てるか)と報道。その中で、“Prodigiousness manifests most often in athletics, mathematics, chess and music.”(神童ぶりは、運動競技、数学、チェスや音楽で発揮されることが多い)と指摘する。
 確かに。ロンドン五輪を見ていても、馬鹿力を必要としない体操なんかの競技では、選手はどんどん低年齢化が進んでいて、もはやおじさんやおばさんの出る幕はない。チェスや将棋、囲碁なんかのゲームもそうだ。
 英国のインデペンダンス(2012年11月24日付)は、“I never wanted men's pity': Chess child prodigy Judit Polgar on the game's inherent sexism”(男に哀れみなんか乞わないわ、と。チェスの天才少女ジュディット・ポルガーは、ゲームの女性差別について)と報じた。ポルガーさんはハンガリー生まれの15歳でchess grandmasterになった。これは男女の別を越えて最年少記録だ。彼女は現在36歳で2児の母親としてブダペストに住む。
 実は、彼女の2人の姉はいずれもチェスをしており、一番上の長女は女性の世界チャンピオンで、次女は国際チェスマスター。いずれも女性だけのチェスだったが、ジュディットは男性の世界に〝殴り込み〟をかけて、見事栄冠を勝ち取ったのだ。男女における才能の格差など存在しないことを改めて証明したといえる。
 一方、米ABCニュース(2012年10月23日付)は、“Child prodigy writes opera at age 7”(天才児、7歳でオペラを書く)と報じた。英国在住のアルマ・ドイッシャーさんは、モーツァルトに勝るとも劣らぬ音楽的才能を示すと評判が高い。モーツァルトが3歳で音楽を演奏したのに対し、アルマさんは2歳で演奏。モーツァルトが5歳で最初の曲を作ったのに対し、アルマさんは4歳で作曲を始めた。そして7歳でオペラ、“The Dream Sweeper”(夢払い人)を作ったというわけ。 
 prodigyは世界中で注目を集める。だが、天才性を示す一方で、normal child(普通の子供)と違い、autism(自閉症)やattention deficit hyperactivity disorder(ADHD=注意欠陥多動性障害)などの症状を抱えることもあるだけに、養育や指導は普通の子供以上に困難を伴うとも。
 だが、prodigyにはひとつ教訓がある。“Children are great imitators. So give them something great to imitate.”(子供は偉大な模倣者だ。だから、彼らに立派な模範を示せ)ということ。どの子供の親も実に責任は重大なのだ。