2012年11月20日火曜日

Generation Y 米国の世代間格差・・・

lustrated by Kazuhiro Kawakita


  米国で第2次世界大戦後のベビーブームに生まれた世代をBaby Boomers (1946~64年)と呼び、その次の世代がGeneration X、つまり「X世代」(1965~76年)。さらにその次の世代をアルファベットの順に従ってGeneration Y という。カタカナ読みは「ジェネレイション・ワイ」。
「Y世代」の人は Generation Yer 、略してGen Yer(ジェン・ワイアー)。世代の期間については議論があるが、1977年から2000年までとして、20世紀最後の世代と位置づけるのが最も一般的。米国のY世代人口は7000万人を超えるという。
この世代の多くは、ベビーブーマーを親に持つEcho Boomersだ。コンピューターとインターネットが発達した時代に誕生したNet Generation (ネット世代)で、tech savvy (ハイテクに強い)。探究心や創造性に富む人も多く、IT関連企業などが、「会社の将来を担う存在」として注目する。
 米国で盛んなgenerational marketing (世代別マーケティング)からすると、Y世代の消費者はなかなか手ごわい。テレビでブランド名をPRするだけでは乗ってこない。物事にこだわりを持ち、ネットを使って自分で調べ、気に入ったものしか買わないからだ。もちろん、コンピューターは生活必需品。iPodなどデジタル音楽プレーヤーもこの世代に大当たりした。
 USA TODAY(2005年11月7日付)の特集記事 “Generation Y―They’ve Arrived at Work with a New Attitude”(Y世代の新人類が職場に入ってきた)によると、この世代の社員は現在30歳以下。smart (利口)でbrash(でしゃばり)。親世代がキャリア志向だったのに比べ、work-life balance(仕事と家庭生活の両立)を第1に考える。仕事は生活を楽しむためにするものと割り切って、気に入らなければ長居はしない。
 彼らにとって、2001年の9.11中枢同時テロが与えた精神的影響は大きい。“Life is short.”(人生は短い)と悟り、もっと人生を大切にしなければならないと考える。退職後の生活についても早くから予定を立て、用意周到に貯蓄を始めるという。もっとも、Y世代には、flip-flops (サンダル)履きで会社に出勤し、iPodを聞きながら仕事をする者もいると指摘される。こうした軽薄な態度が旧世代の社員との間にgeneration gapをもたらしているともいう。
 だが、かつてGeneration Xにも、ジーンズとTシャツで出社し、上司を困惑させた者もいた。「結婚する前に性交渉を持ち、親を尊敬せず、神を信じない」などと、旧世代から批判されたものだ。
“Each generation imagines itself to be more intelligent than the one that went before it and wiser than the one that comes after it.”(どの世代も前の世代より知的で、後の世代よりも賢明だと想像するものだ)とは、英作家ジョージ・オウエルの言葉である。The Sankei Simbun(July 2 2006)