2015年9月3日木曜日

~-oriented ー この便利な言葉!


orient は「オリエント」。the Orient といえば東洋やアジア、とくに極東を指す。語源は中世仏語で、the east(東)あるいは sunrise(日の出)を意味する。元のラテン語の orīrī は rise で、太陽が昇るイメージを想像してほしい。その方向を東と名付けて起点にすると、残りの西、南、北とすべての方向が決まる。

そこで、orient を動詞として使うと、「方向付ける」という意味になる。“The lectures are designed to orient the new students.”(それらの講義は新入生向けである)など。最近の流行は、~-oriented(~指向の、優先の)という使い方。

⚫️ results-oriented(結果優先主義の):例えば、安倍首相の口癖、「政治は結果がすべてだ」というのを英訳すると、“The politics are totally results-oriented.” これは、judge something on the basis of the results instead of the actual action(実際の行為ではなく結果に基づいて判断する)ということ。ところが、民主主義のプロセスの本質は the actual action を重視することにある。結果がすべてだ、という考え方からは、“The end justifies the means.”(目的のために手段を選ばない)という権謀術数主義に陥りかねない。

⚫️ money-oriented(カネ儲け優先):「今の世の中は自分中心、カネカネカネの世の中だ」というのを英訳すると、“This is a self-centered, money-oriented society.” あとは言わずもがなでしょう。

⚫️ female-oriented、women-oriented(女性優先の):台頭する「女性が輝く社会」もその一つでしょうか。

⚫️ consumer-oriented(消費者優先の)

このほかにも、いろいろな名詞を前にくっつければ、~優先の、という形容詞が作れる。

ところで、orientからの派生語にorientate(動詞、orientと同じ)そして orientation(適応、順応、指向性)がある。


米国でよく問題になるのが sexual orientation (性的指向)。“What is your sexual orientation?”(あなたの性的指向は?)という質問に対して、“I am straight.”(heterosexual=異性を好む)、“I am gay or lesbian.”(homosexual=同性愛)、“I am bisexual.”(両性愛、つまり「二刀流です」)などと回答することができる。