2013年3月17日日曜日

sky-worthy 空飛ぶ車の時代がやってきた?

Illustrated by Kazuhiro Kawakita

 skyは「空」。worthyは「価値がある」という形容詞で、他の語と連結して「~に値する」という形容詞をつくる。seaworthyといえば、船舶などが「航海に適する」「航行可能な」、またairworthyといえば、航空機などが「飛行に適する」という意味。だが、sky-worthyは別の意味で「空に適する」「空を飛べる」という意味の新しい造語。カタカナ読みは「スカイ・ワーズィー」。
 英国BBC(2012年4月9日付)は、“NY Auto Show: World's first ‘sky-worthy’ car”(ニューヨークの自動車ショー:世界初の〝空飛ぶ〟車)と報じた。筆者はこの記事で初めてsky-worthyという語に接した。一般的に、空飛ぶ車はflying carというが、これはあくまでSF小説の中か、実験だけの話と思ってきた。が、sky-worthyは、空飛ぶ車に実用化の道が開かれたことを意味するのだ。
 この車は、米テラフージア社が出展したもので、FAA (Federal Aviation Administration=米連邦航空局)と NHTSA (National Highway Traffic Safety Administration=米道路交通安全局)の両方の基準を満たす陸空両用の車両と説明されている。まさに新種のハイブリッド・カーであるが、“There are significant design challenges marrying a roadworthy vehicle with a sky-worthy one”(路上走行と空中飛行の両方に適した乗り物のデザインを考案するのは、かなりの課題である)としている。車体は軽量化がはかられているだけに、果たしてcrashworthy(衝突に耐えられる)かどうか、という疑問が残る。
 1ガロン(約3.8㍑)当たりの航行距離は、陸上で35㍄、空中で28㍄。値段は27万9000㌦という。同社では、“The vehicle offers an advanced level of freedom in life, more efficiency in personal travel.”(この車は、生活により高いレベルの自由を提供し、個人の旅行をより効率的にする)と述べている。
 ところで空飛ぶ車は、将来社会を劇的に変える可能性を秘めているだけに、“noteworthy and newsworthy”(注目に値し、報道価値がある)。