2013年2月10日日曜日

succeed テロリストの系譜

Illustrated by Kazuhiro Kawakita


 succeed(動詞)、success(名詞)というと「成功する」「成功」の訳語を思い出す。だが、語源はラテン語のsuccedereで、別の英語ではcome after(~の後から来る)。つまり、「あとを継ぐ」「後任になる」が本来の意味である。
 AFP通信(2011年6月16日付)は、“Al-Qaeda names Zawahiri to succeed bin Laden”(国際テロ組織アルカーイダは、指導者ビンラーディンの後継にザワヒリを指名)と報じた。ビンラーディン容疑者は、5月初め米軍特殊部隊にパキスタン北部で殺害されたが、ザワヒリ容疑者は組織のナンバー2。エジプトで1981年に起きたサダト大統領暗殺事件と1997年のルクソール外国人観光客襲撃事件に関与したとされ、“now Washington’s most wanted man”(当今米政府が指名手配リストの第1に挙げる男)という。“Al-Qaeda, it said, would relentlessly pursue its ‘jihad’(holy war) against the United States and Israel.”(アルカーイダは、米国とイスラエルに対するジハード=聖戦を容赦なく遂行するだろう、と語った)とされ、国際テロの続行を宣言した。
 一方、AP通信(6月15日付)は、“Senate committee approves CIA Director Panetta to succeed Gates as secretary of defense”(米議会上院の委員会は、ゲイツ国防長官の後任にパネッタCIA長官を承認)と報道。その1週間前の公聴会で、“Panetta said the killing of Osama bin Laden gives the U.S. its best chance to defeat al-Qaeda since 9/11.”(パネッタ氏は、ウサマ・ビンラーディンの殺害が、9・11以来アルカーイダを壊滅する最高のチャンスを米国に与える、と述べた=同9日付USA TODAY)。そして、インドの共同ニュースPTI(同11日付)は、“CIA chief confronts Pak over collusion with militants”(CIA長官は、武装勢力との結託をめぐりパキスタンと対決)との記事で、パネッタ氏が10日にイスラマバード入りし、ビンラーディン殺害以後こじれたパキスタンとの関係修復に乗り出した、と報じた。7月1日には国防長官に就任、テロとの戦いも続行される。successors(後継者同士)の戦いは永遠に続くのだとうか。(2011年7月4日)