2013年2月19日火曜日

privacy fears 失って初めて分かるprivacyの大切さ

Illustrated by Kazuhiro Kawakita


 privacyは日本語でも「プライバシー」。オックスフォード英語大辞典(OED)によると、語源は形容詞のprivateで、「公的生活から退いた」という意味。転じて、「私的、個人的な事情や秘密」を指す。fears(恐れ、恐怖、複数形に注意)。privacy issues(問題)、privacy concerns(心配)といえば、最近頻繁に起こる「個人情報の漏えい」によるプライバシーの侵害とぴんと来るが、privacy fearsは、危険性に根拠があるだけに恐い。
 Inquire(2013年2月15日付)に、“Facebook sparks fresh privacy fears with updated Promote feature”(フェイスブックの新しいプロモーションの機能が、プライバシー侵害に対する恐れに火を注ぐ)と書いてあった。中を読んでみると、米ドルで7㌦から10㌦を払うと、友人のアップしたポストを許可なしで宣伝できるという。友人がチャリティ・コンサートなんか計画しているとなると、加勢できるというわけ。ところが、うっかりプライベートの写真をアップしたとしよう。こいつを、知らない人が勝手にばらまけることにもなる。だから、ファイスブックには、パブリックにされてもよい写真以外載せることはできなくなった・・・。
 IT PRO(2013年1月25日付)は、“Microsoft ordered to clarify Skype privacy fears”(マイクロソフトは、スカイプのプライバシー侵害の恐れを晴らせ、と要求)と述べている。米国では2001年の9/11同時中枢テロ以来、司法当局の通信傍受やメールの盗み読みが合法化されているが、プライバシーの保護を求める人たちは、ネットの通信に関わる大手企業のgoogleやskypeにその実情の開示を求めている。マイクロソフトはプライバシー保護に積極的で、かねてからgoogleのプライバシー政策を批判してきたが、skypeを傘下において以来、今度は追求される側に立つことになった。
 ところで、ジャーナリストのボブ・サリバン氏が書いた“Online privacy fears are real”(オンラインのプライバシーの恐れは現実、MSNBC)と題する記事によると、ネット上には、“There are a lot more people tracking you than you think.”(あなたが考えている以上に多くの人があなたを追跡している)というのだ。企業は、消費者の嗜好調査などマーケティングにネットを利用している。また、社会保険番号、クレジットカード番号などのidentity theft(個人情報盗難)も後を絶たない。だが、“Privacy is like freedom. You don’t appreciate it until it’s gone. ”(プライバシーは自由のようなものだ。それが失われるまで、あなたはその大切さが分からない)のが現実だという。
(February 19, 2013)