Illustrated by Kazuhiro Kawakita |
lifelongはカタカナ読みで「ライフロング」。分解すると「人生」の「長さ」で、「一生の」とか「生涯の」という形容詞。mateは「メイト」。「友達」「仲間」のほかに、「対の一方」を意味し「パートナー」のことをいう。lifelong mateは「生涯のパートナー」、あるいは「一生の連れ合い」。つまり、wife(妻)であり、husband(夫)である。
ライヴサイエンス(2008年4月10日付)は、“Why Beautiful Women Marry Less Attractive Men”(美女がブオトコと結婚するワケ)という見出しで、“Women seeking a lifelong mate might do well to choose the guy a notch below them in the looks category.”(生涯のパートナーを求める女性は、〝ルックス〟で一段落ちる男を選ぶ)との最近の調査結果を報じた。テネシー大学の研究者が、過去半年に結婚した82組のカップルを調べたもので、調査対象は平均20歳代前半。 理由は、“Men place great value on beauty, whereas women are more interested in having a supportive husband.”(男性は美形を重視するが、女性は協力的な夫をより好む)というものだった。
男性が選んだ美形とは、large eyes(大きな目)、“baby face”(ベイビーフェイス)でsymmetric face(釣り合いのとれた顔)、ウェストとヒップのバランスがいいという〝平均的な美人〟だった。
一方、協力的な夫とはどういうものか?たとえば、女性側に何か問題が起こった場合、“This is your problem, you deal with it.”(これはお前の問題だ、自分でやれ)などと突き放すのはもってのほか。“Hey, I’m here for you; what do you want me to do? ; how can I help you?”(ほら、僕がいるじゃないか。何をして欲しいの?どうしようか?)など〝男の優しさ〟がなくてはいけない。
調査は、「女性側がbetter looking(見かけがよい)のカップルの方が概してうまくいっているようだ」とし、「ルックスに自信のない男は、2人の関係の維持に努力する」と見ている。つまり、いい女を手中にし続けるには、いつの時代もそれなりの努力が必要という“Trophy wife”(戦利品としての妻)の論理である。
さて、米国のカップルはお互いをどう呼んでいるか?Baby(ベイビー)、Sweetheart(スイートハート)、Darling(ダーリン)、Honey(ハニー)などは“gender free”(性差に関係なし)で男女共通。女性向けには、ズバリBeautiful(きれい)、Baby Doll(ベイビー・ドール)、Cinderella(シンデレラ)などがある。一方、男性は、ブオトコでもHandsome(ハンサム)とかMovie Star(ムービー・スター)と呼ばれて悪い気はしない。背が高くマッチョならば、Honey Bear(いとしの熊)。男には強くなりたいという願望があるので、Tiger(トラ)なども琴線に触れるという。lifelong mateであり続けるには、romantic nickname(2人だけの愛称)も大切なようだ。The Sankei Shimbun (May 4 2008) 「グローバル・English」はこちらへ
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