2013年4月16日火曜日

global tax 税金から逃れるすべはない

Illustrated by Kazuhiro Kawakita



 global(グローバル)は「地球規模の」で、taxは「税金」。global taxは「地球規模の税金」。United Nations(国際連合)が創設を検討しているもので、UN global tax あるいはworld tax(世界税)の呼称でメディアに報じられるようになった。
 米地方紙デザレット・ニュース(2012年2月3日付)は、“U.N. leaders consider world tax to fund social protection, services” (国連の指導者らは、社会的な保護・サービスの財源のために世界税を検討している)と報じた。国連の社会開発委員会のフォーラムにおいて、“Everyone should be able to access at least basic health services, primary education, housing, water, sanitation and other essential services.”(どの人も、少なくとも基本的な医療、初等教育、住宅、飲料水、衛生、その他の基本的なサービスを受けられるようにすべきである)という趣旨で、0.005%のfinancial transaction tax(金融取引税)の創設が提言された。つまり、世界の経済危機の源であり、あぶく銭があふれる金融市場に狙いを付けたわけ。
 この税金は、米ノーベル賞経済学者のジェームズ・トービンが1972年に外国為替市場の投機抑制策として提唱したcurrency transaction tax(通貨取引税)に起源を持ち、世界の貧困撲滅に役立てようというもの。しかし、最大の問題は、徴収漏れがないように世界各国が協調し、global revenue service(グローバル歳入庁)のようなworld taxation system(世界的徴税システム)を創設しなければならない点であると指摘されている。
 ところで、フォックス・ニュース(2010年5月10日付)は、“World Health Organization moving ahead on billions in internet and other taxes”(世界保健機関はインターネットなどへ数十億ドルの課税を目指す)と報じていた。それによると、世界的な感染症の研究や、貧しい国への医薬品供給のため、インターネットの活動や取引にglobal consumer taxes(グローバル消費者税)への課税を検討しているという。
 国連の役人が当てにするのも、税金である。