three-nagerとも書く。threeは3で、-nagerはteenagerの-nager。Wordspyには、“a three-year-old who displays the moodiness and attitude of a teenager”(ティーンネージャーのようなむら気や態度を示す3歳児)と定義している。
3歳児というのは、無心な赤ちゃんの時期を通り過ぎて人間として自我が芽生えるころで、自己主張が始まり、親の言うことを聞かなくなる。そこで「幼児の反抗期」ともいう。この事情は英語世界でも同じで、この難しい幼児をthreenagerという。
この言葉が出始めたのは21世紀に入ってからのようで、The Daily Telegraph ( 2005年8月2日付)に Julia Robsonさんが “A small price to pay”(小さな出費)とのタイトルで、こう書いている。
“With the summer sales in full swing it makes sense to stock up on clothes for next year, but bear in mind how radically a toddler's body changes in 12 months. Moreover, your laid-back two-year-old can also suddenly become a scarily opinionated ‘threenager’ with strong views about what he or she will and won't wear.”(サマーセールがたけなわで、来年用に衣服を買いだめするのはいいが、この12ヵ月で体がどんどん大きくなる子供のことを心に留めておこう。しかも、無心の2歳児が突如、恐ろしく口うるさいthreenagerに変わり、何を着て何を着ないなどと言い張るのだ)
toddlerとはtoddle(よちよち歩く)の名詞形で、歩き始めの子。主に1、2歳児の子供に使う。このころは可愛いだけだが、3歳になるころから人並みのことを口走り、ひいては母親の育児ノイローゼの原因ともなる。
アメリカの育児サイトにも、“When your child hits three, he or she can often think he or she is the centre of the universe - Your toddler is now starting to assert his or her independence and become more willful.”(子供が3歳になると、しばしば自分を世界の中心と考える。よちよち歩きの子は今や独立を主張し、より意思を持つようになる)
これは、実は結構なことなのだ。いつまでも、へばりつかれたら親はたまったものではない。だが、親の方から見れば、子供はいつまでも言うことをよく聞く子供であって欲しい。
そこで、“What can I do to tame a threenager?”(threenagerをなだめるにはどうすればいいか)
“The best thing you can do when you have a raging threenager on your hands is stay calm. ”(腕の中で暴れる3歳児に対処する最善の方法は、親が冷静にしていること)。これは実際なかなか難しいことだ。なぜなら、子供は親の足下を見るから。だが、親がかんしゃくを起こすなどもってのほかで、それだけ知恵がついてきたのだと、喜ぶべきなのだ。
忘れてはならないことがある。“Kids often mirror the behavior of their parents, so by staying calm you're teaching them how to keep control of their feelings even when there are problems. ”(子供はしばしば親の行動を真似る。親は冷静に振る舞うことで、問題が起こったときにどのように感情をコントロールするか、子供に教えることになる)
A Pun Tip: 日本語では「知らんぷり」、英語では “sit down please”。
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