2013年6月19日水曜日

YOLO 流行の捨て台詞


 YOLOは“You only live once”の頭文字を取った略語。すなわち「人生は1度しかない」。“carpe diem”(seize the day = この日をつかめ)とか、“memento mori”(死を忘れるな)と同じ意味合いで、 “One should enjoy life”(人生を楽しむべし)との含みがある。
 カナダ人ラッパーのDrakeが自作ソングの“The Motto”(2011)で、“You only live once. That is the motto, YOLO”(人生一度しかない。それがモットー、ヨロさ)と歌ったのがきっかけで、アメリカで流行。ネットでもLOL (Lough out loud=大笑いする)などと同じように使われるようになった。
 ところで、“You only live once”のフレーズは、米女優の Mary Jane West (1893-1980)が言い出したとも伝えられる。彼女は歌手、劇作家、スクリーン・ライターの経歴を持ち、またセックスシンボルとして人気を博した。
 また、“You only live once” は1937年に Fritz Langの film noirの題名に使われたという。さらに、1952年にはコメディアンのJoe E. Lewisが “You only live once, but if you work it right, once is enough.”(1度しかない人生だけど、正しく生きるならば、1度で十分さ)と述べている。
 ところが、ワシントン・ポストやハフィントン・ポストではYOLO を、“newest acronym you’ll love to hate”(憎みたくなる頭文字の言葉)とか “dumb”(バカ)とか、その無軌道な使い方をはげしく非難した。実は2012年9月、21歳のラッパーErvin McKinnessが、酔っ払い運転で 120 mph(193 km/h)のスピードを出して事故死する直前、Twitterに “Drunk af going 120 drifting corners #FuckIt YOLO.”(酔っ払って120マイルでカーブをドリフト。コン畜生メ。ヨロ)と書いたのだ。
 ボストン・グローブ(2012年8月 26日付)に、 “What is YOLO? Only teenagers know for sure-A youthful slang craze flies under the adult radar”(YOLOとは何か?10代だけがはっきりと知っている。大人のレーダーに掛からない若者のスラング熱)との記事が載っていた。
 最近の若者の使い方はこうだ。“You want to park illegally in this spot? YOLO!”(あんた、ここに違法駐車する気?勝手にしたら) “Should I buy these shoes or pay rent? YOLO!”(この靴買うか、借りるか。1度きりだから)
 YOLO is now “used by teens only as an absolute justification to do dangerous or harmful things.”(YOLOは今やティーンエイジャーによって、危険で有害な行為を絶対に正当化するためにだけ使われている)というのだが・・・。