2011年4月13日水曜日

aftershock

Illustrated by Kazuhiro Kawakita
afterは「~の後に」という前置詞。shockは日本語でもショック、または「激しい震動」。そこで、aftershockは、“a small earthquake or tremor that follows a major earthquake”(大きな地震に続く小さな地震や微動)と定義される。つまり、「余震」のこと。この言葉は、比喩的にも使う。カタカナ読みは「アフターショック」。
ロサンゼルス・タイムズ(3月16日付)は、“Aftershocks Prompt Fear of a Major Quake near Tokyo”(余震が東京近郊での大地震の恐れを引き起こす)と報じた。ここで、aftershocksは複数形。東日本大震災で、3月11日の東北地方太平洋沖で発生したマグニチュード9.0の大地震のあと、余震が頻繁に起こっていることを示す。記事は、“The pattern of aftershocks appears to be shifting south toward the capital.”(余震のパターンは首都に向かって南へ移動しているように見える)とした上で、“Scientists say the temblors could transfer stress to nearby faults.”(震動は近くの断層に圧力を与えるかもしれない、と科学者はいう)。faultは「欠陥」「過失」を指すが、ここでは地質上の〝欠陥〟で「断層」のこと。
米ニュース専門放送のMSNBC(3月21日付)は、“Aftershock Blitz: Will Japan Ever Stop Shaking?”(余震の猛威:日本の震えは止まるか?)として、“Every aftershock of the magnitude 9.0 earthquake will itself have aftershocks. Then all of those aftershocks will have aftershocks.”(M9.0の地震に続くそれぞれの余震自体に余震があるだろう。そして、それらの余震にも余震があるだろう)と述べる。それだけに、平穏を取り戻すにはなお時間がかかるだけでなく、今後も警戒を続ける必要があるというわけだ。
また、カナダのCBCニュース(3月19日付)は、“Japan Hit by Another Aftershock”(もう1つの〝余震〟に襲われる日本)と報じた。「もう1つの余震」とは、地震による東京電力福島第1原子力発電所の事故の影響。つまり、放射性物質による汚染だ。“In another development, spinach and milk from farms near the stricken nuclear plant show radiation above the safety limit.”(もう1つの展開として、事故のあった原発近くの農家で採れたホウレンソウや牛乳が安全基準を超える放射線量を示している)との当局者の声を伝えた。今回の放射能汚染は、104基の発電用原子炉が稼動している米国をはじめ、各国の原子力行政にまで影響を及ぼすことは必至であろう。
英ガーディアン(3月15日付)は、“Japan’s Earthquake Will Cause a Global Financial Aftershock”(日本の地震が世界の金融市場に余震をもたらすだろう)との記事で、地震被害による保険の支払いや復興資金の需要増による影響を分析しているが、東日本大震災のもたらした余震はまさに地球を揺り動かしている。The Sankei shimbun (April 4 2011)