カタカナ読みは「ビンジ」。オックスフォード英語辞典(OED)によると、初出は1854年, "drinking bout" (酒を飲んで騒ぐこと) 。動詞として "drink heavily, soak up alcohol;"(大酒を飲む)。転じて、「馬鹿騒ぎ」や「やり過ぎる」ことをいう。
AP通信(7月8日付)は、“Obama, Romney are binging on fundraisers”(オバマとロムニーは、選挙資金集めに大騒ぎ)と報じた。11月の米大統領選挙を控え、Fundraising gluttony is in(資金のかき集めが始まった)。Gluttonyは「大食い」のことで、bingeが飲み食いに関係が深い言葉であるところから、洒落てみせた。
“President Barack Obama and Republican rival Mitt Romney are on an unprecedented fundraising binge that shows no sign of ending.”(オバマ大統領と共和党候補のロムニーは、未曾有の金集めの馬鹿騒ぎをして、終わる兆しが見えない)。民主主義選挙の勝敗はカネをどれだけ集めるかにかかっている。その本質をぴたりと示した記事である。
さて、LiveScience(5月22日付)によると、“Married Men Secretly Binge on Unhealthy Food”(既婚男性は隠れて不健康な食物を大食いしている)と報じた。
“Women try to keep their husbands on a healthy food track, but many men will cheat on their diets when away from home, new research suggests.” (女房が夫に健康的な食生活すすめているのに、多くの男性は家を離れるとダイエットをごまかしてしまう、と新たな調査で分かった)。つまり、家では健康メニューだが、外食ではジャンキー・フードを食っているというわけ。
ところで、日本語の「一気飲み」をどう訳すか?それに最も近いニュアンスの英語がbinge drinking(無茶飲み)。
Wikipediaによると、binge drinkingについて、”One definition states that 5 drinks for men and 4 drinks for women must be consumed on one occasion at least once in a two week period for it to be classed as binge drinking.”(男は5杯、女は4杯を2週間に1度以上、1度の機会に飲み干すことをbinge drinkingとするのが、1つの定義である)。
binge drinkingの後にはacute intoxicationやalcoholism(急性アルコール中毒)が待ち構えてい、その先には死が待っていることを心すべきである。
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