Illustrated by Kazuhiro Kawakita |
NPR(米公共ラジオ放送・ネット版)は2011年4月11日付に、“Senior moments: A sign of worse to come?”(度々物忘れをするのは、より悪くなる兆候か)との特集記事を掲載した。その中で、“They can’t retrieve a once-familiar name.”(前に知っていた名前が出てこない)、“They stride into a room with purpose and then forget why.”(何かするつもりで部屋に入り、何故かを忘れる)などの現象を挙げている。
怖いのはa symptom of dementia(痴呆の兆候)。例えば、“If an older person goes to a convenience store where she frequently shops and cannot remember how to get home, we are more likely to suspect dementia.”(高齢者が日頃よく買い物に行くコンビニに行って、家に帰る道を思い出さないとしたならば、私たちは痴呆=認知症を疑うことになるだろう)という。
ところで、senior momentは比喩的にも使う。米ネット新聞のハフィントンポスト(2012年8月16日付)は、“The Romney campaign has a senior moment”と報じた。米大頭領選挙のロムニー共和党候補は、Medicare(高齢者医療保険制度)の抜本改革として大幅な削減を打ち出しているが、同党支持を貫いてきた多くの高齢者の反発を招いている、と指摘。見出しは、つまり「ロムニーの選挙キャンペーンは〝ど忘れ〟している」というわけ。
政治の世界では、この種のsenior momentは実によくあることだ。
最後に、老人ぼけのジョークを一つ。
A Little Hard of Hearing
Three old guys are out walking.
First one says, "Windy, isn't it?"
Second one says, "No, its Thursday!"
Third one says, "So am I. Let's go get a beer."
「ちょっと聞き取れないね」
3人の老人が歩いている。
最初に1人が「風が強いね」といった。
2人目が、違うよ。Wednesdayじゃなくて、木曜日だといった。
3番目が、僕もだ。thirsty = 喉が渇く。ビールを飲みに行こうぜ。
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