Illustrated by Kazuhiro Kawakita |
この言葉は、原油価格の高騰と世界的な景気後退が顕著になった2007年ごろから、英国で使われ始めた。ガソリンの節約に健康志向も加わり自転車の愛好者が増加するなかで、信号、道路標識の無視など交通法規を守らない乗り手が問題になっているというわけ。
米国の大都市でも自転車ブーム。ニューヨークでは、市民の健康を重視するブルームバーグ市長が積極的に市内の道路に自転車専用レーンのネットワークづくりを進めており、2010年の調査では、25万人以上が通勤に自転車を使用しているという。
だが、わがもの顔で道路を走り回る乗り手が後を絶たず、自転車による交通事故が増加。ニューヨーク・ポスト(2011年1月5日付)は“Bikelash! Cops to crack down on two-wheelers”(自転車への反発。警察が二輪の取り締まり)と報じたが、最近では観光客向けにレンタル自転車も増えて、bikelashは一段と激しくなっているという。
日本でも自転車の利用が増加するにともない、子供を乗せる3人乗り自転車が登場。その一方で、マナーの悪いcyclistsを取り締まる条例が各地で制定されているが、これもbikelashといえよう。世界は同じ方向にペダルを踏んでいるのだ。The Sankei Shimbun (September 24 2012)
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