2013年12月9日月曜日

PANKとMILF 甘えたくなる女性


PANK(パンク)は“Professional Aunt, No Kids”(働くおばさん、子供なし)の頭文字語。A woman without children who dotes on her nieces and nephews(子供がなくて姪や甥を可愛がる女性)である。

英Telegraph(2013年11月11日付)によると、“Their numbers are growing: Nearly 20 percent of American women reach 40 to 44 childless, compared with 10 percent in the 1970s, said a 2008 Pew Research Center report.”(彼女らの数は増えている:2008年のピュー・リサーチ報告は、40歳から44歳になって子供のない米国女性は、1970年代には全体の10%だったのに比べて、今はほぼ20%に達しているという)

もちろん、これらの女性がみんなPANKというわけではない。米Minneapolis Star Tribune(2012年2月12日付)は、“PANKs: Happy with the role of aunt.”(PANK:喜んでおばさん役を務める)と述べている。ネット上には、こうした女性のコミュニティもできている。その一つ、Savvy AuntieはこうPRしている。“PANK is the new pink; it’s the new, modern segment of women finally getting the attention it deserves through Savvy Auntie ― the first online community for Aunts.”(PANKは新しいピンク=日本でいうナデシコ。最初のおばさんのオンラインコミュニティである「粋なオバちゃん」を通じて世間の注目を集めるに至った現代的な女性の一群)という。PANKはこのコミュニティの登録商標であるという。

PANKは、子供目線がある。というのも、自分を甘やかしてくれるし、高価なおもちゃも買ってくれるというわけだ。セレブのPANKには女優のCameron Diaz =Photo=や Jennifer Anistonがいる。“Diaz, who has no children, was present at the birth of all her three nieces and admits she spoils them rotten.”(子供のいないディアスは、3人の姪の誕生日に出て、うんと甘やかしているわといっている)

ところで、おばさん世代の女性のもう一つの略称がMILF というスラング。“Mother (or ‘Mom') I'd Like (to) Fuck” の頭文字をつないだもの。Motherは本当の母親というよりも、母親と同じくらい年上の女性という意味で、PANKと重なる世代といえる。MILFは性的な対象としての年上の女性を指し、日本語の「熟女」に当たる俗語。1990年代からネットに登場し、1999年のセックスコメディ映画American PieでJennifer Coolidgeの ‘Stifler’s Mom’ のキャラクターで一躍知られるようになった。現代では、アダルトビデオの「熟女もの」の代名詞である。

Wikipediaによると、派生語として、50歳代半ば以上、または実際に祖母である女性の場合はMがgrandmotherのGに置き換わり、GILFなどというそうだ。2008年アメリカ大統領選挙における共和党の副大統領候補者サラ・ペイリンはVPILF(Vice President I'd Like to Fuck)、あるいはGILF(Governor I'd Like to Fuck) と言われたとも。

PANKもMILFも、子供や若者を虜にする存在であるようだ。


2013年12月1日日曜日

404 世界中に知れ渡った単語!


404(four oh four)はウェブの三桁番号で、“Not Found”(見つかりません)の error message(エラーメッセージ)。HTTP standard response code(HTTPの標準応答コード)の一つで、ユーザーはサーバーに接続できたものの、サーバーが該当するウェブページを発見できなかったことを指す。すなわち、failure(失敗)を意味する。

世界中の英語の動向をウォッチする Global Language Monitorは、404とfail(失敗する)を2013年の流行語大賞に選んだ。講評は以下の通り。

404 ー The near-universal numeric code for failure on the global Internet.(グローバル・インターネットにおいて、「失敗」を意味するほとんど普遍的なコード)
fail — The single word fail, often used as a complete sentence (Fail!) to signify failure of an effort, project, or endeavor.(単語のfailは、しばしば完成文として用いられ、努力や事業、または試みの失敗を意味する)

では、「成功」を示すHTTPの標準応答コードは何か?“For a normal web page, the status is 200 OK.” (通常のウェブページにとって、ステータスは200でOK)。だが、うまくつながった場合は、もちろんこのメッセージは不要となり、ユーザーには見えないのだ。

ところで、404が流行語になったのは、それだけページ・エラーが激増している背景がある。ある批評家は、“Trend of the day: 404 Fatigue”(今日のトレンド:404による慢性疲労)と皮肉るほど。これは、一般のウェブサイトのデザインの技術レベルと、使用されるブラウザや検索エンジンの技術レベルの格差が大きく開きつつあることから生まれた現象であると考えられる。とくに、ブラウザと検索システムは一体化する傾向が強まっており、マイクロソフトやアップル、googleなどは、独自のシステムでユーザーの囲い込みを進めていて、昔ながらの技術レベルで作られたサイトは取り残されていく傾向にある。とくに、googleの検索でトップにランキングされるためには、この404エラーの解消が大きな課題となっている。

さて、404は今や一般名詞として使われるようになりつつある。例えば、2011年のギリシャでの反政府デモでは、“Error 404: Democracy not found” (エラーコード404:民主主義が見つかりません)というスローガンもあった。また、404は俗語としてclueless(手掛かりなし)の意味でも使われるという。 


2013年11月24日日曜日

pay back「倍返し」は何て訳すの?



pay backは借金などを「返済する」ことだが、日本語で「借りを返す」というように、「仕返しする」(retaliate)意味でも使う。名詞形はpayback。

ロサンゼルス・タイムズ(2013年11月13日付)は、“Calderon says investigation is payback”(カルデロン氏は、捜査は仕返しだと述べる)と報じた。本文にはこうある。“State Sen. Ronald S. Calderon, who is being investigated by the FBI on suspicion that he accepted bribes, accused federal authorities Wednesday of trying to smear him for refusing to wear a wire in a sting operation against two other senators.”(カリフォルニア州上院議員のロナルド・カルデロン氏は、FBIに賄賂を受け取った容疑で捜査されているが、水曜日に、ほかの2人の上院議員に対しておとり捜査をするために盗聴器を身につけることを拒絶したとして、自分を中傷しようとしている、と捜査当局を非難した)sting operationはおとり捜査で、米国では正当な捜査手法と見なされている。カルデロン氏の主張が正しいとすれば、このpaybackはまさに「意趣返し」(revenge)であろう。

さて、今年の流行語にドラマ・半沢直樹で有名になった「倍返し」がある。これをどう訳すか?ネットを調べてみると、ウォールストリート・ジャーナル(2013年9月4日付)のブログで、筆者のAtsuko Fukaseさんは、“Fictional Japanese TV banker takes double the payback”と訳していた。ここでpaybackが登場する。これをもう一度日本語に直訳すると、「虚構の日本のテレビドラマの銀行員は、倍にして仕返しする」となる。“Hanzawa’s signature expression, ‘take double the payback’ is now showing up everywhere–in magazines, newspapers and conversations.”(半沢の決め台詞「倍返し」は今や雑誌、新聞、日常会話で、ありとあらゆるところに登場している)と述べている。pay back(動詞形)を使って、pay back double (倍にして返す)ともいえる。

このpaybackをおなじみのrevenge(リベンジ)に替えてtake double the revengeでもいい。定冠詞のtheがあるのは、「あの借りを返す」の「あの」に当たる。前にとる動詞はtake、have、getなどで、共同通信社は、「やられたらやり返す。倍返しだ!」を、“An eye for an eye. I'm gonna get double revenge!”と訳していた。一般的な言い方として定冠詞は省略。もちろん、double revenge(倍返し)だけでもよい。

ところで、“an eye for an eye” は文字通りでは「目には目を」で、“An eye for an eye, and a tooth for a tooth”(目には目を、歯には歯を)と続き、旧約聖書の出エジプト記にあることわざだが、古くはメソポタミア文明で栄えたバビロニアのハムラビ法典に起源をもつ“lex talio”(ラテン語で、同害報復)の原則を指す。Retaliate(報復する)の語源はこのtalio。

だが、なぜこんな法律が生まれたのか?実はそれ以前の未開の時代は、倍返し以上が普通だった。やられたら怒りにまかせて滅茶苦茶にやっつける世界であったが、それでは秩序が保たれないからだ。しかし、偉大なキリストは、「やられたらやりかえす」でもダメだとおっしゃったのである。新約聖書のマタイ伝にこうある。

You have heard that it was said, “An eye for an eye and a tooth for a tooth.” But I say to you, do not resist an evildoer. If anyone strikes you on the right cheek, turn to him the other also.(あなたは、目には目を、歯には歯をといわれるのを聞いた。しかし、私はあなたに言おう。悪人を拒んではならない。誰かがあなたの右の頬を打ったならば、もう一方の頬も向けなさい)

仏教にいう。恨みに対するに恨みをもってしたならば、永久に恨みの絶えることはない。恨みに対して、恨みを捨てよ、と。いずれも、忍耐と強い精神力を要求する教えである。それに比べれば、「倍返し」は先祖帰りともいえる激情の発露であろう。

さて、ネットを調べていたら以下の表現に行き当たった。
You will see!   今に見てろ!
Keep your guard up! ガードを上げておけよ
You’ll pay for this! ただじゃおかないぞ!
Watch your back! 背中に気ぃつけぇやぁ
最後の決め台詞。

“I will pay you back double!”(倍返しだ!)

2013年11月15日金曜日

pseudo 「なんちゃって〜」はどう訳すの?


なんちゃってラーメン、実はケーキ
pseudoはカタカナ読みでは「スードウ」。「にせの」「〜まがいの」を意味する形容詞。pseudonym(仮の名前)はペンネーム。pseudoscience(えせ科学)はすなわち、科学に似ているが偽の仮説に基づいたホラ。

ところで、流行語となった「なんちゃって〜」は、「〜まがいの」という意味でならば、pseudo-がぴったり。例えば、最近、若い女性に流行している簡単にロングヘアーをボブに変える「なんちゃってボブ」は、英語でずばりpsuedo-bob。また、ネットにはびこる「なんちゃって右翼」はpseudo-rightsでよい。

World socialist Web Site(2013年11月13日付)は、“New Zealand pseudo-lefts promote new Labour leader”(ニュージーランドのなんちゃって左翼が新たな労働党の党首を支援)と報じた。“New Zealand’s middle-class pseudo-left groups—Fightback, Socialist Aotearoa (SA) —have all rallied behind the new opposition Labour Party leader David Cunliffe.”(ニュージーランドの中産階級のなんちゃって左翼グループ「反撃、社会主義者アオテアロア」は、新たな野党労働党のDavid Cunliffe党首を背後で支援してきた)

さて、同じ「なんちゃって〜」でも自ら望む場合は、wannabe(〜気取り、なりたがり屋)を使う。カタカナ読みは「ワナビー」で、元の形はwant to be(なりたい)。例えば、Madonna wannabes(マドンナのようになりたい人)は「なんちゃってマドンナ」であろう。

Digitalspy(2013年11月11日付)によると、“George Clooney reignites Russell Crowe feud: He's a Sinatra wannabe”(ジョージ・クルーニーがラッセル・クロウとの確執を再燃させる:やつはなんちゃってシナトラだ)。

Speaking about how Crowe attempted to bury the hatchet, Clooney told Esquire: “The truth is that he did send me a book of poems to apologise for insulting the s**t out of me, which he did.

"And that's when he really went off on me. Who the f**k does this guy think he is? He's a Frank Sinatra wannabe. He really went after me."

さて、以上はどういう意味か?bury the hatch(手斧)は日本語でいう「矛をおさめる」、つまり「仲直りをする」。the s**t out of は、伏せ字はshit(くそ)で、文字通りの意味は「私からくそを絞り出す」、つまり「徹底的に」。
クロウが仲直りを試みたことについて、クルーニーはEsquire誌にこう話した。「本当いうと、やつは徹底的におれを侮辱したことで、詩集を送ってわびを入れて来たんだ」
「やつが突然起こりだした時さ。やつはいったい何様だと思っているのかね?やつこそなんちゃってフランク・シナトラだよ。やつはおれのまねばかりしているのさ」

このいきさつについては以下をお読み下さい。

During his recent interview with the folks at Esquire magazine, the Monuments Men star discussed the book of poetry he once received from the Gladiator star as an apology. Apparently Crowe felt bad about some of the things he said in the past.

According to Female First, Russell Crowe had a problem with George Clooney using his celebrity to sell everything from booze to suits. When Clooney compared his ad work to Crowe’s band 30 Odd Foot of Grunt, the Man of Steel star lost his cool.

“I had a good laugh when Clooney tried to compare doing ads for suits, a car, and a drink to what I do as a musician. An endorsement is about money My music is from the heart. I believe if you take on characters for a living you can’t make yourself into an icon in order to sell a pair of shoes,” Crowe said.

To apologize for calling George Clooney a “sellout” and “Frank Sinatra wannabe,” the Australian actor sent the Intolerable Cruelty star a present.

“The truth is that [Russell Crowe] did send me a book of poems to apologize for insulting the s*** out of me, which he did,” Clooney told the publication.




2013年11月10日日曜日

smug ドヤ顔って英語で何ていうの?


smug はずばり、「ドヤ」(どうや)という自己満足を表す形容詞。メリアム・ウェブスター辞書によると、“having or showing the annoying quality of people who feel very pleased or satisfied with their abilities, achievements, etc.”(自分の能力や業績などに大変喜ぶか、満足している人々の嫌な面を持っていたり、見せつけている)と定義している。つまりexcessively self-satisfied(ひとりよがり、自己満足し過ぎ)。

SuperSport (2013年10月13日付) は、“Keshi smug after win”(ケーシー勝って得意満面)と報じた。サッカー・アフリカのチャンピオンズ・リーグでナイジェリアがエチオピアを破った試合、“Nigeria coach Stephen Keshi is happy with their result.”(ナイジェリアのスティーブン・ケーシー監督は結果に満足している)。“The team was forced to come from a goal down to win the fixture 2-1 courtesy of late goals.”(試合は、チームが1点先行されたが、後半の2点ゴールで2−1で勝利した)“I’m happy we got a good result from here.”(ここでよい結果を残せて満足だよ)と監督。

こういう感じがsmugのニュアンス。しかし、語源は16世紀にさかのぼり、trim(きちんとした)・neat(かっこいい)・spruce(めかした)・smart(スマートな)など外見の良さを強調したが、18世紀から「ひとりよがりの自己満足」を皮肉る言葉となった。

ところで、日本のテレビで流行語になった「ドヤ顔」は文字通りsmug faceでよい。こういう表現は世界共通、とくにセレブや政治家の得意顔を皮肉る言葉になっている。なかでも、オバマ米大統領のsmug faceは人気があるようだ。英国インディペンダント(2012年11月2日付)は、“The Barack Obama smug face: What do you really think about the US elections?”と題して、読者クイズを出している。2012年の米中間選挙の結果を受けたオバマ氏の顔を、A) smug(満足そう) B) exhausted(憔悴している) C) stoned(酔っぱらっている) D) dejected(意気消沈している) E) wise(賢そう) F) none of the above (上記のいずれでもない)からチョイス。

評価: A) と答えた人は、“You are a Republican voter sensing defeat on the horizon. You hate poor people.”(あなたは、民主党の負けを見越して共和党に投票する。貧乏人を嫌っている) 注:この選挙で下院は民主党が大敗し、上下院がねじれた。 B) You are an over-empathizing wishy-washy liberal. You had muesli for breakfast.(あなたは、民主党に肩入れし過ぎの優柔不断のリベラル。朝食にはミューズリーのシリアルを食べたな) C) You are stoned.(あなたが酔っぱらっている) D) You've had a really bad week, and suspect the weekend will be even worse.(この一週間本当によくなかったので、週末もなお悪いと感じてるな)....



2013年8月24日土曜日

churnalism - 偽物のジャーナリズム


Churnalismは、journalism(ジャーナリズム)とchurn out(粗製濫造)を組み合わせた造語。すなわち、記者が自ら取材する労を省いて、企業やPR会社が配布するプレスレリースや通信を丸写しして記事にするもので、現代のジャーナリズムのあり方を皮肉る言葉。カタカナ読みは「チャーナリズム」。

この言葉を作ったのは BBCのジャーナリスト Waseem Zakir 氏とされる。同氏は、現在のジャーナリストは積極的にニュースを探す姿勢が失われ、より機械的に処理する傾向にあると指摘。 “You get copy coming in on the wires and reporters churn it out, processing stuff and maybe adding the odd local quote. It's affecting every newsroom in the country and reporters are becoming churnalists.”(通信の原稿が入って来ると、記者はそれをちょこちょこと手直し、その過程で地元の風変わりなコメントをくっつけて記事にする。国中の全ての編集局でそんなことをやっており、記者は「チャーナリスト」=焼き直しジャーナリストになってしまった)

The Boston Globe (1991年5月2日付)では、David Nyhan氏が "When trash appears as news"(ゴミがニュースになる時)との記事でこう述べている。“The news media are sliding merrily downmarket, trying to retain shrinking advertising revenue and spur sales with spicier, riskier, gamier "news" that wouldn't have made it two or three years ago....churnalism would be a better name for it.”(ニュースのメディアは、浮かれ惚けて下り坂を滑り落ちているのが分かっておらず、広告収入が減るのを食い止め、2、3年前にはなかったような、より刺激的できわどい、言語道断なニュースで売り上げを伸ばそうとしている。チャーナリズムとは、その異名にほかならないだろう)

これは、日本でも言える。新聞や放送局のマスコミでは、外国ニュースはロイター、AP通信などの原稿を横を縦に直すだけの翻訳ですまし、国内ニュースは共同、時事通信や役所のニュースレリースの焼き直しが横行している。とくに、企業ニュースでは企業の広報部から出されるニュースレリースの丸写しが多い。この傾向は、新聞や放送がインターネットとの競争において劣勢になってから、一段と拍車が掛かっている。新聞や放送局の中には、取材経費を削られたうえ、時間との競争に間に合わず、インターネットのニュースを見ながらニュースをつくっているところさえある。

この結果、何が起こっているか?くだらないニュースがコピペ(copy & paste) でたちまちの内に増殖するだけでなく、誤報やヤラセ、提灯記事の横行で、何が本当で何がウソか分からないジャーナリズムの混迷である。


ちなみに、英語のニュースの場合は、Churnalism.com (http://churnalism.com/)で記事がchurnalismか否か調べることができます。

2013年7月26日金曜日

threenager 育児ノイローゼのお母さんへ


 three-nagerとも書く。threeは3で、-nagerはteenagerの-nager。Wordspyには、“a three-year-old who displays the moodiness and attitude of a teenager”(ティーンネージャーのようなむら気や態度を示す3歳児)と定義している。
 3歳児というのは、無心な赤ちゃんの時期を通り過ぎて人間として自我が芽生えるころで、自己主張が始まり、親の言うことを聞かなくなる。そこで「幼児の反抗期」ともいう。この事情は英語世界でも同じで、この難しい幼児をthreenagerという。
 この言葉が出始めたのは21世紀に入ってからのようで、The Daily Telegraph ( 2005年8月2日付)に Julia Robsonさんが “A small price to pay”(小さな出費)とのタイトルで、こう書いている。
 “With the summer sales in full swing it makes sense to stock up on clothes for next year, but bear in mind how radically a toddler's body changes in 12 months. Moreover, your laid-back two-year-old can also suddenly become a scarily opinionated ‘threenager’ with strong views about what he or she will and won't wear.”(サマーセールがたけなわで、来年用に衣服を買いだめするのはいいが、この12ヵ月で体がどんどん大きくなる子供のことを心に留めておこう。しかも、無心の2歳児が突如、恐ろしく口うるさいthreenagerに変わり、何を着て何を着ないなどと言い張るのだ)
 toddlerとはtoddle(よちよち歩く)の名詞形で、歩き始めの子。主に1、2歳児の子供に使う。このころは可愛いだけだが、3歳になるころから人並みのことを口走り、ひいては母親の育児ノイローゼの原因ともなる。
 アメリカの育児サイトにも、“When your child hits three, he or she can often think he or she is the centre of the universe - Your toddler is now starting to assert his or her independence and become more willful.”(子供が3歳になると、しばしば自分を世界の中心と考える。よちよち歩きの子は今や独立を主張し、より意思を持つようになる)
 これは、実は結構なことなのだ。いつまでも、へばりつかれたら親はたまったものではない。だが、親の方から見れば、子供はいつまでも言うことをよく聞く子供であって欲しい。
 そこで、“What can I do to tame a threenager?”(threenagerをなだめるにはどうすればいいか)
 “The best thing you can do when you have a raging threenager on your hands is stay calm. ”(腕の中で暴れる3歳児に対処する最善の方法は、親が冷静にしていること)。これは実際なかなか難しいことだ。なぜなら、子供は親の足下を見るから。だが、親がかんしゃくを起こすなどもってのほかで、それだけ知恵がついてきたのだと、喜ぶべきなのだ。
 忘れてはならないことがある。“Kids often mirror the behavior of their parents, so by staying calm you're teaching them how to keep control of their feelings even when there are problems. ”(子供はしばしば親の行動を真似る。親は冷静に振る舞うことで、問題が起こったときにどのように感情をコントロールするか、子供に教えることになる)
 A Pun Tip: 日本語では「知らんぷり」、英語では “sit down please”。