White nationalismは「白人国家主義」または「白人至上主義」(white supremacy)と訳される。意味は、白人が最も優れているという偏見に基づく人種差別主義。
The New Yorker (August 31, 2015)にEvan Osnos氏の“The Fearful and the Frustrated”(怖いし嫌なこと)の中で、米国でWhite Nationalismへの共感が共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏を押し上げる大きな勢力を形成している、と論じた。
トランプ氏は候補に名乗りを上げた6月16日、2000マイルの長城をメキシコ国境に築き、「問題多い人々の流入を食い止める」と豪語した。
“They’re bringing drugs. They’re bringing crime. They’re rapists. And some, I assume, are good people.”(やつらはヤクを持ち込み、犯罪を持ち込み、強姦者だ。もちろん、何人かはいいやつさ)
この言い分は、何の根拠もなく、いまだにトランプ氏は根拠を示していないが、野球帽をかぶったレーガン(大統領)気取りのパフォーマンスが、白人至上主義者に大いにウケたのだ。
On June 28th, twelve days after Trump’s announcement, the Daily Stormer, America’s most popular neo-Nazi news site, endorsed him for President: “Trump is willing to say what most Americans think: it’s time to deport these people.”(トランプ氏の宣言から12日後の6月28日、アメリカのネオナチのHP、Daily Stormerは「トランプはほとんどのアメリカ人が考えていることを言おうとしている。こいつらを追放するときが来た)
さらに、The Daily Stormer urged white men to “vote for the first time in our lives for the one man who actually represents our interests.”(同紙は白人に、やっとわれわれの利益を代表する男に、生まれてはじめて投票することを促した)
その後、トランプ氏はイラン問題に触れて、イスラエルへの支持を表明し、jew-lover(ユダヤ人好き。ユダヤ人は白人ではない)と批判されたが、白人至上主義者たちにとっては “white racial consciousness”(白人の民族意識)を高揚させる候補者となった。
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