defineは「定義する」という動詞。その前に「再び」を意味する接頭辞のre-が付いてredefine。「再定義する」という意味。つまり「見直す」こと。カタカナ読みは「リーディファイン」。
ニューヨーク・タイムズ(12月2日付)は、“Microbe Finds Arsenic Tasty; Redefines Life”(微生物がヒ素に食欲を感じる;それは生命を再定義する)と報じた。記事によると、NASA(米航空宇宙局)の研究チームは、カリフォルニア州東部の塩湖で、生命体の維持に必要とされるリンの代わりに、有毒なヒ素を摂取して成長するバクテリアを発見した。“Scientists said the results, if confirmed, would expand the notion of what life could be and where it could be.”(科学者たちはこの結果について、確証が得られたならば、いったい生命とは何か、生命はどんな所に存在し得るか、についての認識を拡大することになろうと語った)。つまり、これまで生命体に不可欠とされた物質がないところでも、生命が宿る可能性が出てきたわけで、われわれは認識を改め、定義のほうを見直すという。この研究をしたのがNASAであるのがミソ。いわゆる、“Extraterrestrial life”(地球外生命)は意外に近くに存在するかもしれない、という可能性を示しているのだ。
ところで、世界で今年一番のお騒がせは、自称whistleblower organization(内部告発組織)のWikiLeaks。4月にイラク戦争の民間人殺傷動画をインターネットで公開したのに続き、アフガン、イラク戦争関連の機密文書、そして先月末にはアメリカ外交公電約25万点を公にした。インターナショナル・ビジネス・タイムズ(11月23日付)は、“WikiLeaks Says Next Release Will ‘Redefine’ Global History”(次回の発表は地球の歴史を再定義するだろうと、ウィキリークスが語る)との記事を掲載。それによると、“It is planning a mega-release of nearly 2.8 million secret documents.”(約280万点の秘密文書の大発表を計画している)という。アメリカ外交公電は、その1割以下に過ぎず、びっくりするような内容の機密文書がまだまだあると豪語しているわけだ。
さて、ホリデーシーズンを迎え、1年を振り返って、“redefine yourself”(あなた自身を見直す)機会が必要だ。とくに、思い通りにいかずに自信をなくした人には、インターネット上で見つけた以下のtips(助言)を紹介しておこう。“Accept yourself.”(あなた自身を受け入れよ)。つまり、あるがままの自分を大事にすること。“Recognize your talents.”(あなたの才能を認めよ)。あなたには何がしか、かけがえのない才能がある。“Embrace challenges.”(課題をしっかり受け止めよ)。リスクや困難を前にして逃げないで、真っ正面から向き合うこと。そして、“Never compare.”(決して比べるな)。他人と自分を比べないこと。人は皆それぞれ違った人生を送るのだから。The Sankei Shimbun
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