Illustrated by Kazuhiro Kawakita |
doodleのカタカナ読みは「ドゥードゥル」で、オックスフォード英語辞典(ODE)にはscribble absent-mindedly(うわの空で書く)と定義されている。日本語では「いたずら書きをする」「落書きする」などと訳される。また、いたずら書きをする人をdoodlerという。
インターネットの大手検索エンジンのグーグルはこのほど、doodlerを募集する広告を出した。“Every day, hundreds of millions of online users visit the Google homepage.”(毎日、何億人ものオンライン・ユーザーがグーグルのホームページを訪れる)という状況で、ユーザーに強い印象を与えるイラストやグラフィックデザインでGoogleのロゴマークを装飾するのが仕事になるという。要求されるのは、”Freehand illustration skills and a wide range of artistic styles.”(手描きのイラスト技術と幅広い芸術的スタイル)というから、アートないたずら書きが求められるようだ。
今やCG(コンピューターグラフィックス)技術の進化によって、どんな映像でも人工的に作り出せる時代である。ネットの世界では絵の上手さよりも、発想のユニークさ、豊かさが重視され始めた。そこでdoodleに目が向けられたというわけ。
米CNN(2012年4月11日付)は、“A game that brings your drawings to life”(あなたの描いた絵に生命を与えるゲーム)をリポート。あるオンラインゲームでは、ユーザーの描いたキャラクターをスキャンして、それを画面上で動画に変える試みが始まっているという。“Endless days of doodling during class led to the inspiration of game.”(毎日の授業の間のいたずら書きがゲームの発想につながった)そうだ。
授業中にいたずら書きをするとは何事だ、との批判もあるが、タイム誌(2009年2月26日付)は、“Study: Doodling helps you pay attention”(研究によると、いたずら書きが注意を喚起するのに役立つ)と報じた。“When you doodle, you don’t daydream.”(いたずら書きをするときは、夢うつつにはならない)から。
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